ウェルネス活動とは

ウェルネス活動・京都とは

ウェルネス(wellness)とは健康であり、また健康であるための態度や行動も含まれます。WHO(世界保健機関)は、健康(health)を「完全な身体的、精神的、社会的に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」と定義しています。このように、WHOは健康を「完全な良好状態」としており、それに対して、ウェルネス活動は、「生活や人生の質(Quality of Life;QOL)を豊かにすること」を意図した手段や生活活動を提唱します。

このWebでは、リハビリテーションに関わる作業療法士の視点から京都の名所・旧跡で体験できるウェルネス活動を紹介します。スポットの地図には、ユニバーサルデザインを取り入れた記号と身体活動に影響する路面状況も含んでいます。階段や坂道・スロープについては、建築基準法に基づき、蹴上の高さや傾斜角度を3段階で分類し、手すりがある場合は青色地としました。

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また、身体活動は、健康づくりのための身体活動基準2013を参照し、身体活動量を3段階(軽い、汗ばむ、汗をかく)に分類し、手すりがある場合は、青色地としました。環境要素には、5つの感覚(視る、聴く、匂う、味わう、触れる)と施設に含まれる建造物や重要文化財、自然について提示しています。

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Web公開に至る経緯

2011年より、パーキンソン病の方を対象に京都の名所・旧跡を訪問するリハビリテーションの研究*を行なってきました。日常とは異なる特別な場所を訪れることは、身体だけではなく精神面にも作用し、Quality of Life(QOL)に影響力があることがわかりました。 この背景には、施設の自然や旧跡・建物などが整備されており、訪問者が安心して過せる環境であること。さらに、美しい景色や珍しいもの、水琴窟や鐘楼の音、植物の匂いといった非日常空間が拡がり、感動や満足感が得られます。すなわち、名所・旧跡を訪問する活動は、当事者をはじめ、ご家族や保健・医療・福祉関係者、ご自宅から名所・旧跡を含む地域社会においても、相互に刺激や共感をもたらし、エンパワメントを育むことにつながります。

本研究では、訪問する人の希望や体調に対応できるかどうか、事前に、名所や旧跡の環境要素についてリハビリテーションの観点から把握してきました。これらの蓄積してきた情報は、病気を抱える人のみならず、子どもから高齢者、外国人といった、あらゆる人のQOLを高める名所・旧跡を訪問するウェルネス活動として利用できます。

このWebでは、京都の名所・旧跡地のご協力をいただき、施設や地域の環境要素についてユニバーサルデザインを取り入れた地図を作成し、おすすめのウェルネス活動を紹介します。地図に使用している図記号の一覧はこちらです

本Web公開は、JSPS科研費JP23614029;*観光資源を利用したパーキンソン病の人のリハビリテーション効果についての研究(2011-2016)、JSPS科研費JP16K02093;*観光資源を活用したパーキンソン病の人のリハビリテーションへの応用(2016-2020)の助成を受けたものです。

Web企画者について

赤松智子:佛教大学保健医療技術学部教授、作業療法士、福祉住環境コーディネーター

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